腐食の種類と特徴
2022/06/22
金属が腐食するのはありふれた現象ですが、どのような種類があるのかご存じですか。
どのような環境と原因により、腐食を発生させるのか疑問に思いますよね。
ここでは、よく発生する腐食の種類と特徴について解説します。
種類と特徴
全面腐食
一般的な腐食であり、屋外の空気中で起きるほとんどの腐食が当てはまります。
金属の表面が全体的に腐食していく状態のことです。
塩酸や硫酸など酸化力の弱い環境下で、ゆっくりと進行します。
すきま腐食
金属の結合部やすきまなどに凸凹が多くなると、異物が溜まりやすくなります。
その金属表面についた異物などが、腐食の原因となるのです。
ステンレス銅が、海水の中で腐食する原因のほとんどがすきま腐食によるものです。
異種金属同士の接触による腐食
金属同士が接触すると、「濃淡電池作用」により電流が流れて電子が移動することで発生します。
例えば、水中などで異なる金属が接触した時におきる現象です。
粒界腐食
溶接や熱処理などにより、金属の組織配列が変わることで発生する腐食です。
金属の精製時に熱量不足や過剰の熱量により、金属の中に不純な炭素化合物が増殖したことで発生します。
場合によっては、腐食割れがおきる原因となります。
まとめ
腐食の種類には、「全面腐食」「すきま腐食」「異種金属接触腐食」「粒界腐食」などが挙げられます。
金属の腐食は、材料や環境により発生の仕方が変わり、放置すると少しずつ進行していくのです。
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