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有機溶剤と特定化学物質の違い

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有機溶剤と特定化学物質の違い

有機溶剤と特定化学物質の違い

2022/05/22

塗料やシンナーに含まれているイメージのある「有機溶剤」や「特定化学物質」。
みなさんは、この2つの物質の違いをご存じでしょうか。
この記事では、有機溶剤と特定化学物質の違いについてお話しいたします。

有機溶剤と特定化学物質の違い

有機溶剤とは

有機溶剤とは、物質を溶かす性質を持つ有機化合物の総称です。
有機溶剤に該当する物質は「有機溶剤中毒予防規則」で定められており、現在54種類がそれに該当します。
また、毒性が強い順に以下の3つの種類に分けられています。

・第1種…クロロホルム・トリクロルエチレンなどを含む全7種。
・第2種…トルエン・キシレンなどを含む全40種。
・第3種…ガソリン・石油ナフサなどを含む全7種。

特定化学物質

毒性の強さによって分けられている有機溶剤に対し、特定化学物質は以下のような健康障害を生じることが判明している物質のことです。

・がん
・胎児の奇形
・神経障害
・循環器障害
・呼吸器障害 など

特定化学物質に該当する物質は「特定化学物質障害予防規則」で定められており、現在59種類がそれに該当します。
その危険性の高さから、特定化学物質を扱う場合は、以下のような資格を取得しなければなりません。

・特定化学物質作業主任者
・四アルキル鉛等作業主任者

まとめ

有機溶剤と特定化学物質は危険性が異なるため、それぞれ定められている規則も違います。
有機溶剤は「有機溶剤中毒予防規則」で定められており、特定化学物質は「特定化学物質障害予防規則」で定められているのです。
それぞれの危険性をよく理解したうえで、使用方法には十分注意しましょう。

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