特定化学物質とは
2022/06/01
「特定化学物質」とは、どのような物質を指すのでしょうか。
なんとなく危険性がありそうなイメージを持つ方もいらっしゃると思います。
今回は、特定化学物質とは一体どのようなものかをご紹介いたします。
特定化学物質とは
特定化学物質とは、がん・神経障害・呼吸器障害・胎児の奇形などの健康障害を引き起こす恐れのある化学物質のこと。
上記のような健康障害を未然に防ぐ目的で、該当する物質を取り扱う事業者には以下の規制が定められています。
特定化学物質障害予防規則
この規則は、特定化学物質を扱う作業者が、体の中に有毒性の高い物質を取り込まないよう、設備や作業内容を定めたもの。
以下は、特定化学物質障害予防規則によって定められている内容の一部です。
・第1類物質と第2類物質…密閉設備・局排・プッシュプル換気装置などの設置が必要
・第3類物質…全体換気装置(局所排気装置などは不要) 【作業環境測定】
・第1類物質と第2類物質…6カ月に1度行う必要がある
・第3類物質…不要 【取り扱い作業】
第1類物質・第2類物質・第3類物質ともに作業主任者が必要
特定化学物質の種類
特定化学物質は有害性が高い順に第1類物質・第2類物質・第3類物質の3つに分けられています。
そして、現在では59種類の化学物質が指定されているのです。
・第2類物質…ホルムアルデヒド・ベンゼンなど
・第3類物質…アンモニア・硫酸など
まとめ
特定化学物質とは、さまざまな健康障害を起こす可能性のある化学物質のこと。
その危険性から、取り扱い業者には「特定化学物質障害予防規則」が規定されています。
作業者は特定化学物質の危険性をよく把握した上で、作業にあたらなければなりません。
弊社では、特定化学物質の取り扱いには十分注意したうえで、多種多様な工事を遂行して参ります。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。